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Close up Interview 西 勇輝

(月刊タイガース6月号より抜粋)

甲子園 西の風

―西投手のマウンドでの様子を見ていると、ピンチを背負った時や失点してしまったあとでも、そこから崩れないというか、粘り強く投げている印象が強いです。そういう局面ではどう考えているのでしょうか?

 別にピンチになったからギアを上げてとか、気持ちを強くということではないですよね。気持ちはいつも入っていますし。そういう場面でも慌てることなくできているかなとは思いますけど。打たれても引きずることはないですし、「どうしようどうしよう?」って思うことは無いようにしたいと思っています。マウンドでピンチになった時こそ、いいイメージをして、このバッターはこう抑えたい、抑えるんだ、っていう、プラスのイメージに変えて。だから邪念だったりマイナス思考は絶対に出さないようにやっています。



























―マウンド上で、楽しそうといえば少し語弊があるのかもしれませんが、そういう姿も西投手のスタイルとして印象的です。それは「野球を楽しむ」ということの表れでしょうか?

 まあ自分自身、野球をできなくなったことがこれまでに二回ありましたので、自分がいつマウンドを去る、マウンドに上がることができなくなってもいいように、後悔しないように考えて、いつもマウンドに上がっていますし、責任を持って上がっている分、楽しむことを忘れたくないなって自分は思っています。じゃあ笑わずに今日の先発マウンドに上がりました、そこで打球が顔面に当たって二度と上がれなくなるようになるくらいだったら、自分が思うことをやって、楽しいと思えば笑うっていうプレーをしても、僕は全然おかしいことじゃないと思うんです。今までそういうピッチャーがいなかっただけで、「初心」じゃないですけど、小さい子供の頃は笑ってやっていたのに、なんでプロで笑ったらだめなの?って、僕はそう思いますし、小さい子供たちの野球離れを言われている時に、プロ野球は笑わずにやるものだと思われるのは嫌ですね。やっぱり夢を与える仕事なので。だから僕は笑っていいのかなと思います。楽しいプレーには笑う、悔しいプレーには悔しがる、そういう喜怒哀楽は見せていいんじゃないですか。


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