トップに
戻る
Special Interview 藤川 球児

(月刊タイガース12月号より抜粋)


#22 ラストメッセージ

―11月10日に予定されている、最後の時が近づいてきているわけですが、その時自分がどういう心境になるのか、今の時点で想像はつきますか?


 うーん、その日をあまり重くとらえないようにしたいという思いもあって、こうやってツイッターとかで気持ちを出しながらやっているんですよね。いろいろな思いが溜まりに溜まってその日を迎えるというのは、球場に来られた方やテレビやラジオで見たり聴いたりする人に、「本当はもっとやりたかったんじゃないかな」っていうふうに思われるかもしれない。でもそれはちょっと違うので。だから最後だけ出てきて引退試合だけっていうふうにしていないのもそうですよね。ちゃんと投げられる状態で辞めようと。そう決断したのは何年も前のことですけど、それを守れた自分にホッとしたところはあります。よくここまで我慢できて、良かったなと。みなさんの印象、藤川球児という選手の印象がいい形で残ったまま辞められるっていうのは、自分の目指した野球選手像ですね。


―先日のドラフト会議でタイガースは9人の選手を指名しましたが、藤川投手はずっとタイガースの流れを見てきて、今のチームの状態にどういうことを感じていますか?

 非常にいい流れだと思いますね。ものすごくいい循環をしてると。プロとして危機感をもってプレーする、自立するということはすごく大事なことなので。だから新しく9人の選手が入ってくることに関しては、非常に面白いし、何かこれからもどんどん入れ替わりが激しいプロ野球であってほしいなと思います。自分は数字を残してきたし、腕一本でやってきたという自信があるので、そういうことを求めたいんですね。タイガースファンの方は優しいからね。そこは有難いのかもしれないけど、選手たちにはこれから、グラウンド上のプレーでファンを惹きつけてもらいたいなと、そう思うのが一番ですね。それが監督のためにもなるし、球団のためになるし。やっぱり矢野さんを日本一の監督にしてあげてほしいので。

このインタビューの完全版は、
月刊タイガース12月号P12〜P16をチェック!

月刊タイガース今月号

月刊タイガース12月号

12月1日発売
特別定価750円(税込)