上本博紀 プロ野球の世界に入って5回目の球春を迎える。昨年は左肘の側副靱帯損傷から復帰して7月1日に一軍登録。8月9日からはシーズン最終戦まで一番・セカンドでスタメン出場を続けた。上本博紀選手のその経験は、何物にも代えがたい成長の糧になっている。しかし、今の立場がまだ「本物」ではないことは、本人が一番よくわかっている。
彼の走・攻・守、すべての面に潜在するポテンシャルは、新しい強いタイガースの到来を期待させる。今季、ライバルとなる壁は高いが、その壁を乗り越えてこそ、「本物」のレギュラー、そして一流選手への道筋が見えてくる。まず、挑む相手は自分。チームとともに這い上がりタイガースの顔となる。そんな過程も楽しみにしたい。 ![]()
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