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Special Interview 近本光司 頂への先導者

(月刊タイガース8月号より抜粋)


頂への先導者

―個人的には現時点(7/14試合前)で打率.290、98安打、盗塁はリーグトップタイの17個、得点はリーグ2位の53という数字を残しています。前半戦、個人としてはどう振り返りますか?

 シーズン序盤は得点数が結構良いペースで上がっていってたんですが、最近はチームの得点数や安打数が落ちてしまって、自分の得点をあまり伸ばせなかったです。もう少しできることがあったんじゃないか、もっと走って相手にプレッシャーを与えられたんじゃないかとは感じました。

―開幕直後はなかなか打率が上がりませんでしたが、得点数はしっかり積み上げていましたし、自分の仕事はできていたと?

 そうですね。チームが勝っていましたし、盗塁数も少なくなかったので、そういうところで相手に対してプレッシャーは与えられたのかなと思います。もちろん、後ろのバッターが打ってくれたのが一番大きいんですけどね。最近はそういうところが落ちてきて、だからこそもっとプレッシャーが与えられた、あまりこれを言いすぎると良くないんですけれども(笑)、もっと走ってもよかったかなとは感じました。

―昨年お話を伺ったときに、毎年オフシーズンに新たにインプットしたことをシーズンでアウトプットしていくが、去年はインプットしたことが間違っていたとおっしゃっていました。今年はその部分はどうだったんでしょうか?

 今年は、状態自体は悪くなかったんです。矢野監督やコーチともいろいろ話をして、「別に悪くないんだけどなぁ」と言っていただいたんですけど、それが僕の中では一番辛かったですね。結果がついてきていないと「調子が悪い」ということになってしまいますが、実際は内容やフォームを見たりしても特に悪くない。そういう時が一番、答えがないので辛いんです。逆に合っていても間違っていても「こうしたほうがいいんじゃないか」って言ってくれた方が僕としては楽で、今考えると「こうだったのかな」っていうのはあるんですが、状態自体が悪い方が直しやすくて良かったんですけどね。

―この号が出る頃にはオリンピックの野球が佳境に差し掛かり、8月13日からプロ野球は後半戦へ突入します。ファンの皆さんへ、後半戦に向けての思いを一言お願いします。

 まずは日本中の野球ファン、スポーツファンみんなでオリンピックを応援できるような形になればいいなと思っています。僕も本当に楽しみで、オリンピックをしっかり見たい気持ちもあります。タイガースの試合は、公式戦はないですがエキシビションマッチもありますし、後半戦も自分たちの野球を多くして、優勝、日本一をしっかり取れるよう、一カ月間しっかり準備したいですね。

このインタビューの完全版は、
月刊タイガース8月号P4〜P9をチェック!

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