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クローズアップインタビュー
 

(月刊タイガース9月号からの抜粋)
このインタビューの完全版は、月刊タイガース9月号(9月1日発売)4〜9ページで!
※近本選手は取材後に新型コロナウイルス感染疑いのため一軍登録抹消となりましたが、取材当時の思いをそのまま掲載します。

―開幕からのスタートの部分は、この3年間、個人的な課題として挙げられていましたが、今年のスタートは状態としてはどう感じていましたか?

ヒットもポンポンと出て(3月〜4月にかけて14試合連続安打)、結果としては悪くなかったと思うんですが、内容自体は僕の中ではしっくりきていなかったので、「このままじゃダメだな」と思っていました。それを何とか変えようとはしていたんですけど、その時に内容は良くても結果がついてこない時もあったりして、まあ個人的にはそういうのは正味1カ月ぐらいは大丈夫なんですけど、それよりもチームが勝てばよかったっていうのが大きいですね。

―その後、交流戦に入ってチーム状態も上がってくる中、5月後半からヒットを毎試合積み重ねて、徐々に連続試合安打の記録がクローズアップされていきました。毎試合の積み重ねがすごいことになって、その時の周囲の状況は、ご自身でも予期せぬものがあったのではないですか?

 そうですね。それ(記録)がどういうプラスになるのかと考えると、自分としてはそんなに大したことではないんですが、やっぱり周りの記録に対する楽しみだったり、近本が1本打つのを見に来てくれるという人がすごく多かったので、その期待に応えようという思いはありました。ただ、個人としては「1試合に1本出せばいい」というマインドになってしまったところが少しあったので、そういうところを泥臭くというか、貪欲にできなかったというのが本音ですね。

―今月号では北條選手にもお話を伺っています。ヒーローインタビューではことあるごとに近本選手の名前を出してやり取りを披露されていますが、同級生だけに、よく声をかけあったりしているようですね。

 もともとは僕がずっと声をかけられているほうだったんですけどね。苦しい時も(北條選手が)ずっと声をかけてくれていました。僕が三番になった時に打順の話をよくしていたので、北條がスタメンで出た時も打順の話をしていたんです。それでしっかり結果を出してくれましたね。そういう話は今でもよくしますし、お互いにすごく助けられて支えられて、影響しあっていると思いますね。

―来年で公式ファンクラブが20周年を迎えます。矢野監督の「ファンを喜ばせる」という方針のもと、近本選手もずっとファンに対する思いは強いですよね。

 そうですね。甲子園はもちろん、どの球場に行っても、そしてこの状況下でも応援ですごく背中を押してくれるので、やっぱりタイガースファンっていうのは特別です。そのタイガースファンという特別な存在の方たちに対して、どんな状況でもあきらめず、最後まで楽しめるようにしていくのが僕らだと思うので、応援にしっかり応えられるようにしたいですね。結果もそうなんですが、取り組む姿勢というのもしっかり見せていきたいです。そういうところも見てくれる温かいファンばかりだと思うので、そこはすごく助かっていますし、また頑張ろうと思えますね。

―今年は久々の満員の球場が復活して、コロナ前を思い出したのではないですか?

 甲子園以外の球場で満員っていうのはそれほど多くはないんですけど、満員の甲子園は「ああ、やっぱり甲子園ってすげえなあ」と感じましたね。声が出せなくても、メガホンを叩いたり拍手してくれたり、その応援だけでも「すごいわー」って。





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月刊タイガース9月号

9月1日発売
定価600円