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クローズアップインタビュー 導き、受け止める

(月刊タイガース5月号からの抜粋)
このインタビューの完全版は、月刊タイガース5月号(5月1日発売)4〜9ページで!

―梅野選手は今年、正捕手として明言されたシーズンインとなりました。シーズンに入るまでの心持ちはやはり違うものがありましたか?
 昨年とは全く違いますね。もう(正捕手と)決められていたので。正直なところ、気持ちが違うかと言われたら全く違いますし、嘘でも何でもなく、「やってやるぞ」という思いは強かったのかなと。逆に言えば、昨年は開幕戦で悔しい思いをしましたが、取り返すチャンスという「次」がなかったのは、自分の中でも特に悔しい思いがありました。そういう意味でも今年は、連勝スタートできて本当に良かったと思います。

―同じく固定を明言された大山選手は「余裕もできるが、その分プレッシャーや責任感もより増している」とおっしゃっていました。梅野選手もそう感じますか?
 まさにそうだと思いますね。やっぱり誰しもがそういう(固定されている)わけではないっていうのは、プレッシャーでもあります。気持ち的にもトライできることが少なくなりますし、どちらかと言うと安全に安全にという気持ちのほうが強くなって、配球面で困ったりすることもありました。

―梅野選手は今年から野手最年長となりました。ただ、これまでも選手会長などを務めてきましたし、チーム全体を考えることはもはや当然という感じですよね?
 そうですね、自然とですねその辺は。キャッチャーですから、チームの動きとか、もっとこうしたほうがいいんじゃないかという話をプライベートでもするようになりました。情報収集ではないですが、良い情報を集めながら、みんなで話す機会が多くなりましたね。

―キャッチャーとしてはこれから脂がのってくる年齢だと思いますが、先のことを考えることもありますか?
 いや、先のことはあまり考えていないですね。まずはとにかく今年、目先の一勝というものを求めて、一戦一戦ですね。先のことを読めるようになって考えだしたら、多分自分も引退が近いんだろうなとか(笑)、そういうことを思ってくるんだろうとは思いますけど。

―若い選手とともに「アレ」に向けて戦うわけですが、まだまだシーズンは始まったばかり。とにかく一試合一試合、勝利を積み重ねていくしかないですよね。
 ですね。本当に何が起こるか分からないですし、チーム全体にどんな浮き沈みが出てくるか分からないですから。そういうシーズンの怖さも知っていますし、逆に連勝街道を突き進む時も知っていますけど、どういうシーズンになるかは本当に目先の一勝で変わってくると思うので、最後まで完走できるように、個人的にもとにかくケガなくやっていきたいですね。

―久々に大声援で後押ししてくれるタイガースファンへ一言お願いします。
 まずは歓声が戻ってきたことは、選手としてモチベーションが上がりますし、自分としても「帰ってきたな」という感じです。チーム全員で目指すべきことを目指して、年上だからとか年下だからとか関係なく、若い選手も「年上の選手がこうだから」というのも今はあまりないと思うし、やりやすい環境だからこそ、みんなでガツガツやっていきたいなと思います。ファンの方は負けたら悔しい思いをするし、それ以上に選手も悔しいですけど、すぐに次の試合が待っているので、みんなでともに戦っていきたいですね。とにかくみなさんの応援、声援は自分たちにとって力になるので、一緒に戦っていきましょう!





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定価600円