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スペシャルインタビュー 望んだ場所で”

(月刊タイガース12月号からの抜粋)
このインタビューの完全版は、月刊タイガース12月号(12月1日発売)30〜35ページで!

―日本一おめでとうございます。約1週間経ちましたが、あらためて今の心境を教えてください。
 やっぱり、ホッとした気持ちが大きいですね。

―リーグ優勝と日本一では、湧き上がってきた感情は違いましたか?
 まずリーグ優勝を一番にやってきたので、優勝した時はめちゃくちゃうれしくて。その後のCSはめちゃくちゃ緊張して、逆に日本シリーズの初戦は思ったよりすんなり入れた感じでした。同じ相手と最低4回、多くても7回戦う中で、始まる前も進んでいく中でも考えることが多かったので難しさもありました。そういう意味では同じ相手と何回もやっていくのが「日本シリーズしてるな」と一番実感が湧いてくる瞬間ではありました。

―とにかく笑顔という選手が多い中、坂本選手にはリーグ優勝の時と同じくあふれるものも見えました。
 どちらもホッとしましたね、僕は。リーグ優勝の時もホッとしたんですけど、まだシーズンも残っていたしその先もあって、ホッとするのも束の間、もう一回締めないといけなかったんですが、日本一になっての「ホッと」は、今までずっと考え詰めでやってきた中、考えることがもうなくなって、精神的にホッとし切れるという感情がすごく大きかったです。どちらも「ホッと」ですけど、ちょっとその部類は違ったかもしれないです。

―この日本シリーズ、オリックスもさすがの強さでした。キャッチャーとしてはどんなところに感じましたか?
 簡単にアウトになってくれない、思っているように投げても思っているように打ち取られてくれない、ファウルで粘る、良いスイングをさせなくてもヒットゾーンに行く、ちょっとミスが絡むとすぐに点を取られてしまう。点の取り方もうまいし、1点にインパクトがあるし、抑えていてもちょっとしんどいなあとか。そういう思いをしながら守っていました。

―今年は18年ぶりと38年ぶりという2つの「ぶり」を達成して、もちろん坂本選手が待たせたわけではないんですが、長年応援し続けてくれたタイガースファンの方にメッセージをお願いします。
 僕も38年前は生まれていないので(笑)、「お待たせしました」と言うのもよくわからないんですけど、たくさんの人が待ってくれていたと思うので、その人たちのためにも優勝できた、一緒に喜べたのは最高の時間だったしすごくうれしいです。次は何年ぶりとかじゃなく、2年連続のほうがかっこいいし、選手もそのつもりですけどファンの方々もそのつもりがすごく強いと思うので、そうなると同じ思いを持っているということで、思いを一緒にして、また来年勝つだけだと思っています。また一緒に戦ってもらえたらなと思います。





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